ワンマン経営の末路

評論

とあるワンマン社長(団塊世代)且つファミリービジネス(待遇は血が繋がっているか否かで決定)の中小企業のお話です。現在、ゾンビ企業として生き永らえている、とある中小企業の特徴は下記の通り。

①高度経済成長期に購入した今や生産性ゼロの設備・不動産が残り続けている。

②離職率が高く、協力会社も次々と減少。

③経費は公私混同。

④銀行の融資が受けられなくなる。コロナ特例で延命中。

⑤労働基準法は当然のごとく守らない。

⑥社員は経営者のサンドバック。

⑦経営者は承認欲求を満たす為に、大声で覚えたての専門用語を乱発(宇宙発言多発)、謎のジェスチャー満載で過去の自慢話炸裂、暇な時はとにかくターゲットを探して束縛。

経営者は、勇気と野心があり、何事にも物怖じせず、やることなすこと豪快で魅力的な人間である事は間違いない。ただ、過去の栄光に縋り、現状と向き合えずに居続けて、拗れてしまい、経営方針は明後日の方向になっていくが、自力で何とかする事に拘り続け、孤独を恐れつつ虚勢を張りつつ孤独への道を進み続けてしまう。

そのような会社に残り働く者は、暴言暴力に耐え続け、入退社手続に慣れていき、仕事の幅は広がるが過重労働になり、そのうち要領を覚え肝が据わり、快適な日と物凄い疲労の日が交互に訪れる感じの働き方になります。最も注意しなければならない事は、モラハラに洗脳されて自己肯定感を失わない事。労働者は経営者の奴隷になれ?オマエに起業は無理だ?貴方に実務は無理でしょう?お互い不足を補いあってる、ただそれだけ。労使対等、老若男女平等です。生きていれば、皆苦労しています。皆それぞれの経験があります。人と比べて頑張ったか頑張ってないかなんてナンセンス。皆分野が違うだけ、今生きている事が何かしら頑張った結果です。目立っているか目立たないかは関係ない、1人ひとりが尊重すべきオンリーワンです。その事に気付かない限り悲惨な末路を迎えます。

協力者が次々と離れていき、破綻へ

折角、過去勇気を出して起業して、努力を重ねて収益構造を作り上げたでしょうに、自転車操業になるまで悪化を続けてしまった事が非常に勿体なく感じます。いつの間にか、その時々の気分で見境なくやりたい放題になっていきイエスマン以外を排除して裸の王様と化してしまったのでしょうね。自身の魅力を失ってしまった事、協力者達への感謝の気持ちを失ってしまった事も残念に思います。

最近、荒井勝喜氏の更迭と岸田首相の長男の温存が話題になっていますね。首相になる前は、岸田氏の穏やかさやバランス感は素敵だなと思っていましたが、就任されてから言動が責任を避ける様なふるまいに感じる時もあります。他の候補であった仕事がサクサク早い河野氏や勤勉で丁寧な高市氏の方が気持ちの良いリーダーシップを発揮できたのではと思ったりします。ちなみに自分は高市氏を推してました。話はそれましたが、岸田翔太郎氏の観光の件に関して、首相の判断基準や周りの人間のイエスマンな感じがワンマン経営と似ている雰囲気を感じました。『社長が満足すればいい』という考え方の中小企業では通用しますが、国民の幸せをデザインすべき人達の雰囲気としては芳しくないですね。突き進んでみたり予防線を張ってみたり、人生試行錯誤の繰り返しですよね。誰もがそうだから、誰かの悪い所が目立ってしまっても、いちいち攻めようとは全く思いません。しかしながら、オルタナティブがない単なるネットでの袋叩きはやりすぎだと思う一方、悪い所を誰かに指摘されて改善する気持ちがさらさらないのであれば、世の中や他人に影響を与える物事を決断する立場からは身を引いてほしいと思います。

twitterで皆様のtweetを拝見していると、週明けに腰が重い方ばかりで、労働して自己実現なんてキラキラしている方を全く見かけません。私の職場は半端ない離職率なので愚痴を言う相手もなかなかいないのですが、皆様も毎日頑張っている事が分かって元気を頂いています。